むち打ち損傷(頚部捻挫)

症例名:むち打ち損傷(頚部捻挫)

追突事故などにより、首が強く屈伸された際に生じる損傷です。のけぞった後の反動で深くうなずくような動きが、ムチを打つ動作に似ていることから、このように呼ばれています。一般的に、骨や椎間板への損傷はなく、軟部組織と呼ばれる靱帯・筋・関節包などが損傷されることから、多くは首の捻挫として診断されます。
症状としては、受傷の翌日あたりから強い首の痛み、頭痛、動作痛が出現し、しばしば吐き気、嘔吐などがみられます。早期からの安静と治療が必要となりますが、軽快後でも治療を怠ると、バレー・リエウ症候群と呼ばれる頭痛、めまい、耳鳴り、眼精疲労などが持続することもあるため注意が必要となります。

当院の治療では、神経根症状(手足の痛み、痺れ、脱力など)の有無、関節可動域制限など十分な所見をとった後に、まずは炎症症状を抑えるための理学療法と、肩や背中にかけての筋緊張を取り除く手技療法を実施します。数日後の炎症が治まった時点からは、更に首への直接的な治療を開始し、後遺障害を残さぬよう筋力強化などを積極的にご紹介させていただきます。
なお、当院では初期治療が重要と考え、早い時点から高圧酸素療法を取り入れ、痛みの緩和や損傷部位の早期回復を図ります。
(注:高圧酸素療法は交通事故治療の一環として行っておりますので、患者様はもちろん保険会社様からも別途料金はいただきません)

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